ゼルダの伝説BotW「英傑たちの詩」雑記

この記事はゼルダの伝説BotWのエクスパンションパス第二弾「英傑たちの詩」についての感想文です.ネタバレを大いに含みますのでご注意ください.

突如始まるオワタ式

ハイカラスクエアにいったり帽子を振り回してたりでハイラルに戻ってきたのは半年ぶりだった.エクスパンションパス自体は発表されたその日に購入していたのだが,第一弾のコンテンツをやらないまま12月を迎えてしまった.そんな不心得者に喝を入れるように,持たされたのは一撃必殺のお祓い棒めいた剣.操作もおぼつかないまま無傷で魔物の巣を荒らすように命じられる.パラセールが開かなくて最初の目的地にたどり着くまでに2回死んだ.実は弓は制限されていなかったので,遠くからバクダン矢で爆撃する手法を取ったりもした.祠の中については省略.トゲ接触や落下で即ゲームオーバーなので通常よりも攻略に時間がかかった記憶がある.

本編終盤にもなると装備と加護の力でゴリ押ししがちに頼りっぱなしだったので,こういった制約のもとのプレイは新鮮さがあった.魔物の巣強襲の上で普段あまり考えない地形や役物を考慮したり.4つ目の祠が終わるころには,すっかりイカやヒゲのおっさんを操作するのに慣れた指がハイラル一の剣士を操る指に切り替わったと思う.

まるでアニメの劇場版

始まりの台地でのお努めを終えるとお祓い棒は爆発四散して新たに古代文明の遺物めいた台座が全国各地に現れた.台座にいってみるとカッシーワさんの詩に従って1神獣につき3つのお題をクリアしていくことに.台座にはポイントとなる場所の衛星写真が写ってて,これを頼りに探しにいくことになる.オデッセイのお宝写真とプロセスはほぼ一緒.マップにピン留めが出来る分,オデッセイよりかは探しやすかったか.

お題の内容自体はそんなに捻ったものがなくて,やや単調な印象を受けたが,そんな中でもイーガ団のアジトに再び潜入するお題は面白かった.3つのお題をクリアすると,更なる力を手に入れるために自分の内と闘うということでカースガノンとのリターンマッチが始まった.装備は神獣の繰り手が当時使っていたものになり,アイテムはごくわずかしか用意されなかった.再び出てきた装備制限.没入感を与えてくれて非常によかったが,加護の力までは取り上げられなかったのでウルボザの怒りとミファーの祈りでゴリ押しできちゃったのが唯一残念なところ.

無事撃破出来れば,お待ちかねの新規ムービーと,加護のクールタイムが短縮される.これを全ての神獣でクリアすると,いよいよ最後のダンジョンに突入することが出来る.

総じて,祠を探しつつ4つの神獣を見つけに行くというこのゲームの主幹になる目的を,ぎゅっっとダイジェスト版にした感じだった.これはあの花の劇場版やアルペジオDCといったアニメの劇場版を見たときの体験に通ずるものがある.新規ムービー以外で目新しさを感じることは少なかったけど,最後の体験から時間が経過して,あーBotWってこんな感じだったなとノスタルジアに浸ることが出来る.そういった意味では,半年ぶりに起動して触れるコンテンツとしては適格だったのかもしれない.

ラストダンジョン

ラストダンジョンは回生の祠の地下.神獣攻略と同様に,制御端末に全てアクセスすることが目標.メインギミックは中央にあるでっかい歯車.これの回転方向を適宜変えていくことで攻略していく.謎解きはヴァ・メドーを攻略する感覚に近かった.制御端末にアクセスする度に,BGMが少しずつ重厚になっていったような気がしたが,定かではない.

全ての制御端末にアクセスしたあと,祠の最後のようにバリアめいたものを解除しておしまいかと思いきや,待ち受けていたのはいつもはすぐ消えるモブのおっさん老師の親玉である大老師.リンクが超えるべき最後の壁となって立ちはだかる. 影分身,巨大化,瞬間移動と,シーカー族の奥義をこれでもかと見せつけくる.攻撃の見切り難易度はこれまでのボスとくらべても屈指のものだった.体力も高く,ウルボザの怒りでのスタン時間も短かったため,倒し切るのに非常に時間がかかった.未だに影分身の正しい処理方法はわからず...

やっとの思いで大老師を倒すと,ついにお目見えしたマスターバイク零式.嬉しくて乗ってそのまま高台からジャンプしたらひどいダメージを受けた.馬と違ってガケで止まってくれないので,そこだけ注意しないといけないが,馬より低姿勢な分突進してそのまま剣でかっさばくことが出来たり,高速ターンが出来たりと,汎用性に富んでいてただ走るだけでもとても楽しい.

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↑マスターバイク零式で剣を使うイメージ(巧妙なステマ)

最後のボスで苦労した分,終わったときの喜びも大きかった.最後のムービーは日常回という感じ.ムービーの終わりに「ダレだコイツ?」ってなって「ああ!」って気付くまでの流れが巧妙で,遊び心が感じられた.みんな仲良かったんだね.あとなによりミファーがかわいい.ホントに.マジで.

総括

ミファーと一緒に滝のぼりしたい

神獣を巡る過程はいささかおつかい感が出てたのは否めなかったが,始まりの台地でのオワタ式や最後の神獣ダンジョンはやりごたえ十分だった.新規ムービーも,英傑たちの心の強さや束の間の日常を垣間見ることができ,小気味よいものだった.前述したが,BotWで得られる体験の本質が詰まった拡張パックだったと言える.

他のプレイ者がどう感じたか気になるので,クリア済みの貴兄と感想を共有できれば幸いである.